ブログ環境でVPSを選んだ理由と比較レビュー

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当ブログの構築環境と目的

今回の記事ではこのWordPressブログの構成と、私がVPSを選んで理由についてご紹介していきます。

infra lifelog 構成

VPS + 独自ドメイン + Nginx(Webサーバー) + WordPress

月550円から使えるような安価なレンタルサーバーが多い中、なぜ割高で構築作業が必要なVPSをわざわざ選んだのか??


それはエンジニアとしての仕事に繋がる学びと、新たな経験のため。
あと単純に面白そうだと思ったからw

最初は早いし楽だしレンタルサーバーで始めようと思っていました。

しかし未熟な未経験エンジニアとして少しでもネットワークの仕組みや概念を学びたい気持ちがあったので、あえてVPSを選択してみました。

結論、未経験エンジニア始めたばかりの私でもほぼスムーズにVPSでコンソール接続までは出来る。

SSH接続など挑戦出来たので、VPS素直にオススメです。

とはいえ、VPSを提供している会社やサービスが多く、最初は何のどれを選ぶのが良いか分からず大変でもありました・・

今回の記事では、初心者でもVPS会社毎による違いを分かりやすく比較してみます!

VPSとは?(Virtual Private Server)

VPS(仮想専用サーバー)とは、1台の物理サーバーを仮想化技術で分割し、それぞれの領域を1台の専用サーバーのように使えるサービスのこと。
たとえば1つの建物をいくつもの個室に区切り、自分の部屋の中では自由に家具を置いたりできるイメージ。

一方レンタルサーバー(共用サーバー)は1台のサーバーを複数の利用者で共有して使うサービス。
サーバーの設定やセキュリティ管理はすべて運営会社が行ってくれるため、初心者でも簡単に使える反面、自由度やパフォーマンスは制限されるのが特徴。

レンタルサーバーとの違い

項目VPSレンタルサーバー
サーバー構築OS・ソフトを自由に設定可能提供側の設定に制限される
管理権限(root権限)あり(自由にカスタマイズ可)なし(制限された操作のみ)
安定性他ユーザーの影響が少ない同居ユーザーの影響を受けやすい
難易度中〜上級者向け(自分で設定)初心者向け(設定済みで簡単)
コスト月額600〜2,000円程度月額300〜1,000円程度
用途WordPress構築、アプリ運用、検証環境個人ブログや小規模サイト運営
バックアップ自分で設定や管理する必要自動バックアップ機能がある事も

どちらを選ぶべき?

こんな人はレンタルサーバー向き

  • サーバー管理の知識がなくても始めたい
  • WordPressをすぐに立ち上げたい
  • 管理は運営会社に任せたい

こんな人はVPS向き

  • サーバー設定やLinuxに興味がある
  • 高速化やチューニングを自分で試したい
  • 将来Web開発やクラウド運用を学びたい
  • 未経験エンジニアで学習しながら運用したい

比較したVPSサービス一覧

VPSとひとくちに言っても、料金・スペック・使いやすさは各社で大きく異なります。

比較サービス
  • ConoHa VPS
  • XServerVPS
  • さくらのVPS
  • シン・VPS(エックスサーバー系列)
  • KAGOYA CLOUD VPS

今回は以下の5つの主要サービスに絞り比較しました。

少しでも契約時の参考になれば幸いです!

料金・スペック比較表(2025年10月時点)

サービス名初期費用月額料金(※2GBプランで12ヶ月契約)CPU / メモリSSD特徴・メリット
ConoHa VPS無料668円3Core / 2GB100GB(NVMe SSD)初心者でもかんたん操作可能。最新CPU搭載、超高速SSDを採用
XServerVPS無料900円3Core / 2GB50GB(NVMe SSD)CPUもストレージもハイスペックで国内シェアNo.1レンタルサーバーXサーバー運営
さくらのVPS無料1,795円〜(東京)3Core / 2GB100GB老舗の実績、ノウハウ・マニュアルが豊富、安定性重視
シン・VPS無料690円2Core / 2GB50GB(NVMe SSD)高速性、WordPressチューニング済、XServer 系の信頼
KAGOYA CLOUD VPS無料715円2Core / 2GB200GB(NVMe SSD)日額課金あり+全プランNVMe SSDで高コスパ・柔軟運用

さくらのVPS以外は、どこのサービスも月額1,000円以下から初められて契約しやすい価格帯です。

SSDの中でも新しい規格がNVMe SSD。書き込みや読み込みなどのスピード重視ならNVMe。容量重視ならSSDがオススメ。

※長期契約やキャンペーンによって料金が変動することがあります。最新の料金情報は公式サイトで確認してくださいね。

CPUコア数の違い(2コア vs 3コア)

項目2コア3コアポイント
並列処理能力低め高めCPUコアは同時に処理できる作業の単位。コア数が多いほど複数の作業(PHP、MySQLクエリ、バックグラウンドジョブなど)を同時に処理しやすい
Webサイト運用小規模〜中規模向き中規模〜アクセス集中時向き小規模サイトなら2コアでも十分。アクセスが増えると3コア以上のほうが安定
VPS運用テスト環境や学習用に最適本番運用・負荷がかかる場合に有利2コアは安価で軽量、3コアは多少高負荷でも耐えられる

ポイント:アクセス数が少ないブログや小規模WordPressなら2コアで十分だけど、複数サイト・アクセス集中・プラグイン多めだと3コア以上が安心!

ストレージ容量・種類の違い(NVMe SSD)

項目NVMe SSD 50GBSSD 100GBポイント
容量50GB100GB保存できるデータ量。WordPressサイトだけなら50GBで十分だが、画像・動画・バックアップを置く場合は100GB以上が安心
速度NVMe SSDは高速(2000〜3500MB/s)SATA SSDは低速寄り(500MB/s前後)NVMe SSDはアクセス速度が速く、サイト表示やDBアクセスが高速化
レイテンシ非常に低い(速くて快適)やや高いサイトの応答速度や大規模データの処理に影響
コスト高め安め高速+小容量 vs 大容量+そこそこの速度の選択肢

ポイント:WordPressなど小規模サイトで速度重視 → 50GB NVMe SSDで十分
画像・動画・バックアップなど容量重視 → 100GB SSD

私が「シンVPS」を選んだ理由

ここまでざっくり比較をしてきました。

そこまで大きく差がないように感じますがシンVPSはなんといっても安い

キャンペーン期間だと2GBでも月実質500円台になる事もあるので、気軽にチャレンジしやすいのがありがたいです。

他にも利用出来るOS・アプリイメージが多種多様なので、学習しながら気軽に制作環境や開発環境を立ち上げることが出きるのも魅力です。学習・開発の両方に適したVPSだと思います。


VPSを選ぶメリット

以上VPSの比較検討を行いましたが、やはりVPSを選ぶ最大のメリットは、自分だけのサーバー環境を自由に作れるのが最大の魅力です。

WordPressサイトやアプリを実際に動かしながら学べるので、座学だけでは身につかないスキルが自然と身につきます。

エラーやトラブル時にも試行錯誤しながら取り組めるので、嫌でもスキルアップが望める環境。(その分大変でもありますが)

エンジニアとしての基礎力や実践力を効率よく伸ばせる環境で低コストで手軽に、現場に近い経験を積める点も大きなメリットではないでしょうか?

シンVPS詳しく見てみる

契約から構築の流れ

次回は、この環境をより実用的にするために、ドメイン設定とSSL対応について詳しく解説していきます。

初めてのSSH接続などコマンドや設定の細かい部分はそちらで順を追って紹介するので、お楽しみに!